清水 泰

Yasushi Shimizu

千葉県柏市出身。獨協大学外国語学部英語学科卒。在学中、アメリカ、アラバマ大学(The University of Alabama)に留学し、卒業後、国際航空貨物代理店2社を経て、1995年にジャパンラゲージエクスプレス社を設立。現在同社代表取締役。    
     
     
   
作者インタビュー
今回、この作品集をつくるきっかけは?
清水: 本というのは読まれないと意味がないですよね。僕自身、今までいろんな文章を書いてきましたけれど、どんなにいい事が書かれていても長い文章ってあまり読んでもらえない。300頁もあると、最後まで読んでくれる人がどれだけいるのかなって思いますよね。そこでこれと逆の発想をして、最後まで読んでもらえる本を作ろうと思ったんです。
19世紀のアフォリズム集の観がありますね?
清水: 名言? 名句? 格言?この本の中の言葉たちをどう言ってよいのかわからないけど、僕の周囲の人たちは詩と呼んでいます。短詩ですね。この中の作品をいくつか知人や友人に見せたところ、みんな相当強い関心を示してくれたんです。「そうか、そうなんだ。みんなこういう言葉を欲しがってるんだ。」そう強く思いましたね。
確かに、この作品集には、誰もが心の中で思ってはいるけれど、言葉にできなかった、ある心のカタチを言葉で表現してもらっているという、一種の心地よさがありますね。
清水: 読んでいただくとわかると思いますが、この種の作品集にしては、こうしろ、ああしろといった命令形の文章が少ないんです。描写的なものも多いし、隠れたメッセージが含まれている作品も多い。一人ひとりの読者が、一つの言葉から、それぞれに何かを感じ取って、自分で答えを引き出してくれれば、言葉の中にそんな“響き”を感じてくれればよいと思っています。
今回の作品集のテーマは何でしょう?
清水: 僕はこの種の詩は、様々な分野で書いています。今回の作品集では、主にヒューマニティ − 人生、恋愛、人間関係、幸福論、コミュニケーション − ものを意識して選びました。それと、音楽が好きだから音楽を含めた文化論も含めています。詩というのは、自分が書きたい事を書くのも大切ですが、読み手が読みたい事を書くのも大切だと思っています。ですから自分の主張や独自の視点は強調しつつも、読者の心の状態や、潜在的にある真実の想いをいかにカタチにするか。その心のカタチをいかに言葉で表すか、そこが最大のテーマとなっています。
聞き手: 株式会社Xene(ジーン)代表取締役 日色 無人